初旅行 part6
僕は彼女を愛している… 誰に何と言われようとも…
初旅行日記part6
目覚めると夜が明けていた…
横には愛する彼女が眠っている…
ホテルの窓からは既に日差しが差し込んでいた…
窓の外を見てみると、朝焼けが「おはよう!」と言わんばかりに僕の顔に日差しを照らした。
見事なまでにその日も5月晴れに恵まれた…
目の前には海が見え、遊覧船がゆらゆらと揺れながら、今か今かと開園時間を待っていた。
その日差しに起こされるかのように、彼女も目覚めた…
おはよう…と同時にほっぺとおでこにキスをする…
そしていつものようにまた彼女を強く抱き締める…
彼女もまた、「ん~」と起きた後の伸びをするかのように僕を抱きしめ返してくる…
強く抱き締めたら、強く抱き締め返す、これが僕たちの、恒例の愛情表現である。
互いに朝食を食べに出る用意をする…
洗面所で用意を図る彼女を、再び僕は後ろからギュッと抱き締める…
「あ~幸せ…」とつい言葉が漏れてしまうほど、こうして朝の身支度に
愛する彼女と居れる時間を心から幸せを感じた。
二人は1階のレストランへと向かった…
そこでもまたバイキングによって様々な料理を手にしていく…
相変わらず好き嫌いが多い僕だが、取ってきた料理の中から
僕の嫌いな物だけを取って彼女は何も言わず食べてくれる。
男でも、そんなちょっとした優しさに心を奪われていく…
食事を済ませ、再び部屋へと戻り、出発の準備を整える…
部屋に戻っても、何度も何度も彼女を抱きしめキスをした…
彼女も何度も抱き締め返し「ありがとう…」と僕に何度もつぶやき返してくれた…
出る間際、「また必ず来ようね…」と最後にこれまで以上に彼女を強く抱き締めると、
「うん…」と彼女もまた強く僕を抱きしめ返して来てくれた…
ホテルの前で今一度二人で記念撮影をし、僕たちはホテルを後にした…
最終日、僕たちは今度は昼間のハウステンボスを満喫することにした。
ハウステンボスは広大な敷地な為、歩いて全てを回っていては時間が足りぬと、
僕たちは二人乗りの自転車を借りることにした。
あっちへ回りこっちへ回り、園内の様々なアトラクションを二人で自転車をこいでは回り続けた。
午後、お昼の時間となり、お腹がすいた僕たちは、野外コンサートを見ながら
食事ができるレストランへと足を運び、昼食を取った。
快晴の中、ビールで乾杯し、食事をほおばりながら、洋楽ミュージシャンの音色が響く、
またもやワインを注文し、ハウステンボスならでは雰囲気に二人はどっぷりとつかっていく…
決して言葉では言い表せないほど、幸せな時間を彼女と過ごした…
昼食の後は、園内の遊覧船に乗り、心地よい風に揺られながら、
遠くの景色を眺める彼女がまたとても綺麗に見えた…
ただただ願うことは時間が止まってくれないかという事だけだった…
そんな願いも神は決して聞いてくれる訳もなくただただ時間だけが過ぎていった…
気付けば、時間はあっという間に過ぎ、帰路へと経つ時間となってしまった。
初旅行part7(最終回)へと続く…