sunmoonのブログ

愛する彼女との大切な思い出日記

初旅行日記 part7

僕は彼女を愛している… 誰に何と言われようとも…



初旅行日記part7


いよいよ僕たちには帰る時間が押し迫っていた…


帰りはハウステンボスから長崎空港まで船で海を渡ることとなっている。
まだ少し出航までに時間があった為…
「記念にプリクラ取ろう!」と園内にあるゲームセンターへと二人は向かった。


二人でプリクラを取るのは今に始まった訳でもなく、どちらかと言えば僕たちにとって、
プリクラは今が旬だと言えるくらいに、二人でデートした時は毎回と言っていいほど、
プリクラを撮っていた…


いつもの如く二人で様々なポーズを決め撮影した…
印刷後、彼女が僕にプリクラを渡す… 
と同時に、時計を見ると出航の時間が目の前に押し迫っていたことに気付き、
そのプリクラを僕はゆっくり見ることもせず、カバンに直した…


二人は出航の手続きを済ませ、船へとつながる桟橋を渡った…


何度も何度も辺りを振り返り、「本当に楽しかったなぁ…」とつぶやきながら、
二人で夕焼けに包まれる広大なハウステンボスを今一度よく見渡した…


遊び疲れる体をよそに、心の中では、「よしっ!」と気合を入れた…
「絶対にもう一度彼女とここに戻ってくるんだ…」そんな思いが、
自身に今一度気合いを入れさせた…


船へと乗船した僕たちは座席を確保し、腰を下ろした。
僕はギュッと彼女の手を握り、僕の方へ近寄らせた…
頭を軽くなでながら、「疲れたやろ…」と、彼女の頭を僕の肩へと落とし、
「少し寝な…着いたら起こしてあげるから…」と彼女に伝えた…


彼女は「うん…」と言って、自ら体を倒し、僕のひざもとへと体を寝かした。
彼女の頭をゆっくりとなでたり、子供を寝かしつけるかのように、
静かに背中をトントンとたたいた… 
静かに目を閉じる彼女… そんな寝顔にはいつも心を癒される…
そしてその寝顔を見る度にいつも思う事がある…
「いつもこんな僕を愛してくれてありがとう… 心から愛してるよ」と…


船はそんな二人を乗せながら、まるで船自体が揺り籠の様に揺れていた…
船客もみんな遊び疲れていたのか、静かに眠っている…
その皆の眠りに誘われるかのように、僕も気づけば眠っていた…
ふと目が覚めれば到着まで10分ほどだった…


船はようやく空港へと到着し僕たちはチェックインを済ませ、
各自お土産を購入し、まだ少し時間があったので空港で夕食を取ることにした。


やがて出航の時間へと進み、僕たちは搭乗した…
飛行機が動き出し、やがて大空へと舞い上がった…


また少し彼女の手を握る力が増し、手の汗がにじみ出てきた…
「行きより少し揺れが大きくない?」とか言いながら僕はビビりまくる…
彼女は平然としたまなざしで、ビビる僕に「ダサッ」と笑いかけてくる…
でもいつもとは逆に、ビビる僕の手をギュッと強く握りしめてくれていた…
「大丈夫だよ」と手から手へと伝わり、その声が聞こえてくるような気がした…


飛行機はかなり揺れながら、僕たちの街へと無事に着陸した…
「あのパイロットほんとヘタクソ!」と愚痴る僕に、
彼女はいつものように「ハイハイ」と、男の愚痴を軽くあしらう…
男の愚痴が本当に嫌いで、こうして愚痴るといつも軽くあしらわれる…
女は強しと同様に、彼女といるととても自分が磨かれていくよう気がする(笑)


そうして彼女を家まで送り、僕は彼女と別れた…


家へと戻り、カバンの中を整理していると、帰り際に撮ったプリクラが出てきた…


その写真に落書きされた文字には「〇〇ちゃん、いーっぱいありがとう!」とあちこちに書かれていた…


涙が出るほど嬉しくて、また好きになっていく自分がいた…


その日の思い出を振り返りながら送ってくれるLINEにも「ありがとう…」の文字が詰め込まれていた…
僕も負けることなく彼女にありがとうを伝えた…


僕にとって『彼女の素敵な笑顔』は何億円のお金よりも価値があり、
僕にとっては、世界中どこを探しても決して見つけることの出来ない、
『世界一の笑顔』である…


よく、カップルの会話の中にこんなことがある、僕、私のどこが好き?という会話。
「全部好き」という答えには決して裏はないのだろうかといつも疑問に思わせられるが、
僕も同じく『全部好き』と答えてしまう…


足の大きさから頭の形まで、顔も胸も足も、彼女のあざや背中のほくろ、時に怒る時も、
涙する時も、優しいところも、恥ずかしがりなところも、そして何よりも…
僕を愛してくれているところも… まだまだ、まだまだまだまだ彼女のいいところに
僕は気づけていなのかもしれない、だからこれからももっと近くで、もっともっと身近で、
彼女を感じていけるように、僕は前を向いて進むしかない…


この初めての旅行を決して無駄にしてはならない…


今すぐにでもまた「愛してる」と伝えたい…


届けこの思い… そして頑張れ俺!



初旅行日記 完結



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