大木になる為に…
彼女と別れて三日目が経った…
僕の気持ちは何も変わらない…
彼女を愛しているという事、逢いたいと願う気持ち、ただただまたあの時の様に彼女をこの腕の中で抱き締めたい…
そう今も変わらぬ想いがここにはある…
こういった事を世間では「未練がましい」と言うのであろうが、人を好きになるという事に道理はない…と言ったように、たとえ一方通行の片思いであろうが、僕は彼女を愛している…
だからと言って変な気を起こすつもりは全くない、悪い事をしでかす人間はここから感情的になり、好きだからという気持ちを理由に、人道を外して行くのだろうが、僕は決して違う…
彼女を愛しているからこそ、ただただ真っ直ぐに前を向いて歩いて行きたい…もっともっと大きな男になる為に…
何百年もの大木は雨が降れば雨傘にもなり、日差しが強ければ日陰を作るように、じっと何も言わずに人々を守ってくれる…
僕もいつかそんな大木のような男になりたい… 強くて、優しくて、愛する人をいつまでもずっと守っていけるような存在に…
そんな大きな大木になるべく為の試練を、僕は今、与えられているんだ…