初旅行日記 part5
僕は彼女を愛している… 誰に何と言われようとも…
初旅行日記part5
ホテルに戻った僕たちは、「あ~楽しかった~、綺麗やったねぇ~」と
部屋で二人一息ついた…
間もなくして…
「コンコン」と誰かに部屋の扉をノックされた…
扉を開ける僕… ホテルの従業員の方が待っていてくれた。
静かに僕は、「ではお願いします!」と声をかけた。
僕はその従業員の方と一緒に、彼女のもとへ行き、大声で歌った…
「♬ハッピバースデートゥ~ユ~🎵ハッピバースデートゥ~ユ~🎵ハッピバースデーディア〇ちゃ~ん♪ ハッピバースデートゥ~~~~ユ~~~~~♬」
一週間遅れではあったが、僕は彼女にホテルにお願いして誕生日ケーキとスパークリングワインのサプライズを用意していた。
ホテルの外国人の従業員のお兄さんが、ケーキを運んでくれ、ワインを注いでくれた…
彼女は見知らぬ人が急に部屋に入って来たことにとてもびっくりしていた(笑)
でも…とても喜んでくれていた… またひとつ彼女の笑顔を見ることが出来た…
そしてそれだけではなく、僕は彼女に腕時計のプレゼントも渡した…
毎日毎日忙しく働く彼女、電車に揺られて夜遅くまで働いて帰ってくる…
いつも時間とも戦い続ける彼女…
僕といる時間だけはあまり時間を気にしてほしくないと願うこともあるが、
逆に時間を気にして無事に帰って来てくれることもまた、僕の願いでもある。
どこまで彼女が欲しかった物かはわからないけど、
彼女の笑顔が見れただけで僕もとても嬉しかった…
いつかは、もっともっと素敵なプレゼントが出来るような男になって見せる…
僕はそう心の中で自身に強く言い聞かせ、諦めぬことを誓った…
彼女は強く抱きしめられる事が凄く大好きで、僕も彼女を強く抱き締める事がとても大好きだ。
言葉なんて決していらず、心の中でいつも僕は「大好き!愛してる!」を叫びながら
彼女を強く抱き締める… その想いは体全体を通じて、彼女に伝わっていると信じている。
自身で考えた様々なサプライズ… もっともっと何かいろんなことをやってあげたかった…
まだまだ悔いが残る思いだった…
ここまでどれほどお酒を飲んでも酔うことのなかった僕だったが、やり切った思いからか、
体が急にほてりだし、ワインがまわり始めた…
時間を気にせず、彼女を朝まで抱き締めながら眠りにつくのは、この日が初めてだった…
明日もずっと愛する彼女と一緒に居れると思うだけで嬉しくて嬉しくてたまらなかった…
愛する彼女が横にいるだけで凄く安心感が湧いた…
「ありがとう…」と何度も彼女は僕に語り掛けてくれた…
そんな言葉が何とも言えぬ優しさに包まれた僕は、彼女より先に眠りについてしまった…
翌日はいよいよ最終日…
part6へと続く…