sunmoonのブログ

愛する彼女との大切な思い出日記

初旅行日記 part3

僕たちは部屋へと戻り、いよいよ待ちに待った花火の時間が迫ってきた…
そう、花火は僕たちの部屋の目の前から打ち上げられることとなっていた。
二人だけの空間の目の前に花火が打ち上げられる…
まるで僕たち二人を祝福してくれるかのように…
本当に夢のような時間がこれから始まろうとしていた。


ホテルの外では花火を観覧しようと詰めかける人々で溢れかえっている。
花火会場にはステージも設けられ、洋楽ミュージシャンが優しい音色で、
また会場に素晴らしいムードを漂わせてくれている。


何とも言えぬこの素晴らしき雰囲気に、彼女は幾度となく笑みをこぼしながら、
今か今かと花火が打ち上がるのを待ち続けている。
花火が見やすい様に部屋の明かりを暗くし、僕たちは時を待った…


やがて、洋楽ミュージシャン達の音色もおさまり、場内に花火打ち上げのアナウンスが響き渡った。


「ドドーン!」と激しい音と共に観客も沸き上がり、
何発も何発も僕たちの目の前で、花火が打ち上げられていく…



素敵なホテルの一室で彼女と二人…
目の前には綺麗な花火が舞い続ける…
花火を見ては、その花火を眺める彼女の横顔を見る…
その夢のような空間を嚙み締めるかのように、何度も何度も
花火と彼女の横顔を見続けた…


そんな夢のような時間は瞬く間に過ぎ、花火大会はクライマックスへと進んでいく…


色とりどりの花火が、これまで以上に打ち上げられ、観客たちを沸き上がらせる。



クライマックスの連発花火が終わりを告げ、夢のような時間は一瞬にして幕を閉じた…


「あー終わっちゃたなぁ~」と僕が言うと、静かに「うん…」と彼女が返した…
その声がいつもと違うことに瞬時に僕は気付いた…
薄暗い部屋の中で彼女を見つめると、あまりの素晴らしき花火の光景に感動し、
僕の愛する彼女は、泣いていた…


そんな純粋な彼女にまた、グッと心を引き寄せられ、僕は彼女を抱きしめた…


そしてそんな感動が冷めやらぬ中、僕は彼女にピアスの入った小さな箱を差し出した。


僕たちは付き合い始めて1年が経っていた…
長かったのか短かったのよくかわからないけど、二人でいろんな壁を乗り越えて、
僕たちはちゃんと愛し合ってここまで来た…


たった1年だけど、これまでたくさんの苦労を彼女に掛けてきた…
決してお金や物で報いれるものではないけれど、ただただこうした記念日には
時に愛情を形にも変え、想いが変わらぬこと、そして感謝の気持ちを伝えていきたい。


これからもずっと…何年も、何十年も…


締めたように思えたこの旅だが、まだまだ終わらない…


part4へと続く…

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